以前は調べものをして、いろんな人に聞いて回ったことがあった。
今思えば身の程もない大胆な行動だった。
神主であろうが住職であろうが、偉い学者であろうが構わず話を聞いたものだ。
きょうは久しぶりにそんなようなことをした。
不審がられたので「怪しいものではありません!」と大きな声でまず挨拶をした。
「あの家のことでお聞きしたいのですが…」
そう、あの家とは、この旧北陸道に「阿倍野街道」の道標を鎮座させている家のこと。
玄関先に回ってみると、やっぱり立派な家だった。
草刈りをしている人がいたが、頼まれてきているだけで全くこの家のことは知らないと言う。
近所の家に聞いたのだが、定年になった人が主だが、ここには住んでいないと言う。
資産家なんだろうか…。
謎に包まれたような家、また暇を見つけて訪問してみたい。
いつかはご当主にも逢えることが叶うだろう。
せっかくここまで来たので、そのまま南下して走っていたら、こんな所に出てしまった。
初めてここを目指した時は、なかなかわからなくって何度も人に尋ねてきたものだが、今はすんなりと来てしまう。
さて、このあと「自由の女神像」へ行って、そこで昼食と思っていたのだが、どうやら雨雲レーダーをみると暗雲が近づいているみたいで「まもなく雨が降ります」ってなことを言う。
きのうのこともあるので、まだ空は明るいのだが引き返すことにした。
途中、振り向くときのこ雲みたいなのが小矢部の上空に漂っていた。
雷も鳴って、予想通りに雨も降って来たのだった。