きょうは晴れそうだからと、自転車で倶利伽羅に出かける。
9時に家を出る。
私の体力では山頂の寺にたどり着くには2時間はかかるだろう…。
車で道路は混んでいるだろうと思い。埴生神社から「ふるさと古道」に入り、埴生大池を通り、古戦場に入って猿ヶ馬場に上った。
途中、雨が激しくなり身体が濡れてしまった。
やっぱり、きょうも屋内での餅つきかと思ったが意外や、境内に着く頃は晴れてきて青空もみれるようになった。
参拝客もきのうより多く、いつもの賑やかな外での「赤餅つき」となったのだった。
なんで、こんなに楽しいのだろう…。
やっぱり「餅」が当たるというところが、おもしろいのだろう。
子供のころ、葬式のあと物があたったのと似ているのかも知れない。
葬儀のお経が終わるころ、がいもんの「ゴーン」と言う大きな音と共に、どこからとなく人々が集まってきてザワザワした雰囲気になる。
盛り籠が外に出され、集まってきた人々にパンやお菓子、果物などが撒かれるのだった。
人々は我先にと盛り籠に近づき、風呂敷を広げる者、傘を出す者、前掛けを広げる者…。
なにかとても卑しい行為のようも思え、だんだんと行かなくなった。
そして、そのうちに、そんな撒く風習もなくなってしまったのだった。
全部の餅が搗き終わったころ、可愛い声で「みなさん全員に行き渡るように、お一人様一ヶで、お願いします!」
ちょっと前なら我先にと取り合った時代もあったが、今の日本は上品になった。
間違って2ヶ取った人なんか、人に分けていた。
平和だなぁ。
ところで、なんで、こんなに赤い餅は見た目も食べた感じもいいのだろう。
昔、旅人に悪さをする猿がいたが、赤い餅を食べさせたら、おとなしくなったとの言い伝え。
やっぱりお経が効いているのだろうか。