私たちの仲人役も務めた叔母の貞子さんの葬儀に富山市に行く。
義母の妹だが奇しくも同じ88歳の享年だった。
若い頃は、よく富山市に遊びに行ったので、叔母の家にはお世話になった。
叔父さんも人の好い人で歴史好きだったので話があった。
初めて出会った頃は、まだ小学生だった妻のいとこの次女が喪主を務めていた。
ご主人は、まだそんな歳でもないのに何やら一気に老けた感じで、娘さんの手を借りなければ歩けないような状態に言葉がなかった。
長い間、病む母を看取って、やっと解放されたかと思いきや、今度はご主人の面倒を見なければならないようだった。
いつだったか「知子ちゃんの旦那さん、車で外出中に家に帰る道がわからなくなったそうな」と聞いていたが、その症状が悪化しているようだ。
賑やかな叔母さん連中とも久しぶりの再会で葬儀前は賑やかな場と化した。
葬儀が終わったあと、せっかく富山へきたのだからと、すぐ近くの富山駅周辺のお店を周る。
「竹林堂の酒まんじゅう」も買い、「大喜」のブラックラーメンも食べる。
思わず「しょっぱい!」
ほんとうに、どうしてこんなのが人気なのかわからないのだが、いつかまた食べたくなるのだから不思議だ。
妻が「きょうは結婚記念日やわ!」と言う。
珍しいことだ。
今までとまったく逆だ。
物忘れがひどくなったせいか、すっかりそんな日だということを忘れてしまっていた。
きょうはケーキでも買って祝おうか…と思っていたのだが、義弟からピザを頂いたので、結局はそれで祝いのディナーとなったのだった。
昭和47年に結婚したから、もう45周年ってことかな。
あの頃は若かったな…。