きょうはあいにくの天気。
じっと家に籠り、クラシックを聴いている。
先日、TVで「なかにし礼」の番組を見た。
中学生の時、音楽の時間に「田園」を聴いて号泣したとのこと。
生まれ育った満州の広大な土地を思い起こし、様々なことが脳裏に浮かんだようだ。
人それぞれ聴く音楽には思いがあると思う。
私はドボルザークの「新世界」が印象に残っている。
中学の卒業式に会場の体育館に入る時に「家路」が流れていた。
「あぁ、金子先生がきっと選んだんだなぁ…」とまず思った。
金子先生は所属していた吹奏楽部の先生だった。
そんなにいつも顔を見せる先生ではなかったが親しみのある先生だった。
他に神初先生もおられた。
神初先生は学芸会の日、親の葬儀で来られないと思っていたのに幕が開く寸前に駆けつけてくださって指揮棒を振ってくださった。
みんな大感激だった。
私はソロ演奏があってとっても緊張しまくっていた。
あがり症で足がガタガタ震えていた覚がある。
曲は何だっただろう…、ニニロッソの「夜空のトランペット」だっただろうか。
中条先生は女の音楽の先生。
よく音楽室で、トランペットを吹く私に「上手ね!」って声をかけてくださった。
何故か成績表の音楽の評価が実績よりも高く評価されていたのは先生のおかげだと思っている。
どの先生にも、今思えばろくにお礼も挨拶もせずに卒業してしまった。
今はお元気だろうか…?
71になって先生たちと、そう変わらない風ぼうになって、すごく懐かしく想う。
「田園」の最後の楽章アレグレットが、とっても心にしみる。