ずっと穏やかに、やさしく、黙って…、遊びほうけるオラを見守ってくれていて半ば、そろそろ危ないなぁと 思っていたのだった。
「遊ぶことばっか考えてぇ、いい加減にせられ!」
「庭の雪囲い、いつするつもりながけ?」
ついに妻の鉄拳が下ったのだった。
まだ雨は降らないからと庭に連れ出されてしまった。
今では大きな松の木などは無くなったから以前ほどに作業はひどくない。
うまいこと歳相応の庭になってくれた…。
やれば素直に真面目に作業するのだが、取り掛かるまでが大変。
だんだんと何をするのも億劫になって来るのだった。