姉といっしょに、大学付属病院に入院した兄を見舞いに行く。
一度退院したはずなのに、その次の日に家の風呂場で体調を崩したとのこと。
ゆっくり養生するように言って聞かせるが、すぐに部屋を出て玄関まで行こうとする。
帰り、妻の実家の様子を見に行く。
台所の部分だけが残されていて、すっかり廃墟と言った感じ。
何本もあった柿の木も切り倒されてしまっていた。
もう、この場所にくることもなくなってしまうのだろう…。
そんな感傷的になっていた時、ポケットの携帯が激しく鳴る。
兄からだった。
私たちが出たあと、すぐに部屋替えになったと言う。
たぶん、外に出ていかないように見張りがしやすいい部屋に替えられたのだろう…。