砺波市宮村にある景完教寺の前を通ると気になる石碑が目に入った。
「待君の碑」
最初、待ちを侍と間違えて見てしまった。
「まつきみのひ」と読むのだろうか。
由来の碑もあるのだが読み取りにくいので帰ってから調べてみた。
富山県、(たぶんこの砺波地方から)81名がソ連との国境近くのチャムス市近郊の「在満報国農場」に終戦間際の1945年の三月に農兵として渡って行った。
隊長らを除き、大半が10代の若者たち。
あともう少しで終戦となるのに…。
そしてソ連の参戦によって若者たちの末路は悲惨なものとなった。
23名が祖国日本に帰ることなく満州で亡くなっている。
平和な現在では想像もつかない戦争の悲劇。
この石碑は、ひっそりと寺の片隅にある。