いつ誰にもらったかも忘れてしまうほどに長い間、座敷の床の間に魔除けとして飾ってあった。
きっと年代物の味になっていることだろうと大きな期待を持って開けた見たのだが…。
意外と思ったほどでもなくがっかりだった。
焼酎の中でも「泡盛」は格別においしく大好きだ。
これもきっと沖縄のお土産なのだろう…。
焼酎を呑んで元気を出そう!
ここ数日、体調が思わしくなく元気がなかった。
とにかく無気力になってしまったのだった。
あの土砂降りの雨に遭ってからだ。
曇り空を見ると何故か「雨が降るのでは…」と外に出るのが億劫になってしまった。
軽く走ったが、なにかイマイチ冴えない…。
足湯では四国礼拝の恰好をした人物と会ったが、いつもならこっちから快活に話しかけるのに全く逆で、盛んに話しかけてくる御仁にうっとっしくらいだった。
わたしよりも年上なのに歩いて諸国を周っていると言っていたが、どうも信じられない…。
あの弱そうな足で、ほんとうに一日20キロもあるけるのだろうか?
3時頃なのにのんびりと足湯に浸かって、これから富山市に向かいそれから親不知の海岸を歩くのだと言っていた。
人を疑ってはいけないがどうもうさん臭い御仁だった。
以前、津幡町の国道を歩いていたお坊さんは本物だった。
永平寺の修業を終えて山形の自分の寺まで歩いて帰るのだと言っておられた。
その日は小矢部市内のお寺に泊まるとも言っておられた。
本物か偽物かはわからないが何やら「お布施」みたいものもいただくことがあると言っていた御仁は今頃はどこを歩いておられるやら…。