いい天気だ!
東に行こうか、西に行こうか…。
指をなめて、きょうは風もないので北に向かう。
庄川の支流の小川。
なんと大きな魚が…、サケだった!
こんなとこにまで遡上するんだ。
きょうのキリギリスのお昼はここで。
帰り道に出会った青年が素晴らしかった!
会話が少し不自由なのでどうしたのかと思っていたら若いときに交通事故に遭ったとのこと。
「僕、一度死んだんです!」
「えぇ?」
何と17歳の時、無免許で車を運転して、停まっていたブルドーザーに衝突し、二ヶ月余りも意識不明で生死をさ迷っていたのだった。
とっても興味があったので、その時の様子はどうだったかと聞くと…。
「駅にいて誰も乗っていない電車に乗ったのだけど、なんだか暗くってトンネルばっかりくぐっていて、そのうちにぱっと明るい風景が目に入って来て目が覚めた」とのこと。
舌を切ったらしく会話ができないので文字盤を使っての会話だったそうだ。
学校も行かず、ぐれていたみたい。
「神様から、もらった命だね!」
今は幸せな毎日だという。
ただし、奥さんが怖いのだと言うから笑ってしまった。
「オラといっしょだ!」
家族のことなど話し合って、すっかり気が合って、話がつきない…。
毎週金曜日に、この場所に来るとのことだったので「ぜひ、また会おう!」と再会を約束した。
うん、とってもいい人に巡り合った!