Y社長から電話。
「アンタ、きょう何か予定あるけ?」
立山の新鮮な空気でも吸いに行かないかと言う。
F君といっしょに我が家に来たのが、もう10時は過ぎていなかっただろうか…。
こんな時間では立山は無理、せいぜい海王丸パークあたしでも行くのだろうと簡単な服装で出る。
立山インターを降りたころから雲行きが怪しくなってくる。
トライスロンのレースが行われているようで自転車乗りの姿がチラホラ、途中で車を停止させられる。
走行中の選手を追い抜きながらトップはどんな人かと思ったらなんと女の人だった。
よくもこんな坂道を上っていけるものだと感心する。
立山駅では駐車場は空いていないと思ったが、何とちょうど一台出ていくところを目撃、駅のすぐ近くに駐車できてラッキー。
社長、駅前に、おいしい「おにぎり」を売っている店があるからと、まずはそっちに。
何やらTVに紹介されていて、その時に可愛い娘さんが出ていたらしく、社長のお目当ては、おにぎりよりもそっちだったようだ。
あいにく、そんな可愛い娘さんなんかいなく、自称「むすめ」と言うおばちゃまがいた。
社長、どっかり座って何やらTV放送のことをしゃべり始める。
私は駅のほうを見ながら気があせってならない。
自称「むすめ」さんも私に「ケーブルの切符、買った?」
こんなところで、のんびりしている場合じゃないと社長の尻を叩いて、立山駅へ。
富山県民だと大きな声で名乗り、社長が代表で申し込みをして室堂までの往復切符を二割引き?で¥3.460で購入。
11:20と言う、過去にも乗ったことのない遅いケーブルで室堂に向う。
ケーブルの急な階段、喘息の社長にはこたえたらしく、美女平に着いた時には弱音を吐き、ここで待っているから、あんたらで行ってきてくれと言う。
直通バスの列にいたのだが、そんなわけでもめていたらバスに乗れなくなってしまった。
幸い、途中下車可能のバスもあり、そっちに乗ることにする。
これなら体調がどうしてもよくなかったら弥陀ヶ原で下車できる。
立山駅に着いて社長は休憩室でしばらく休養。
私は、せっかく来たので外をちょっと見てくると外に。
なんと雨が降っていて半袖一枚では肌寒い。
おまけに何故か頭がクラクラ。
またまた変な症状が出て、社長どころではなくなってしまった。
休憩所に戻ると、社長は少し良くなったと言ったが、今度は方向音痴のF君がどこに行ったのかわからないと言う。
あっちこっち探すが見当たらず、構内放送で呼び出そうかと思ったところ、にこにこして姿を現し「みくりが池」まで行ってきた!と自慢げに言う。
もう、この凸凹コンビには参ってしまう。
社長も元気になって外に出たが天候は、相変わらずの雨模様。
一の越まで行くわけでもなく室堂周辺を少しだけ散策して帰ることになった。
まぁ、こんなのもありかな。