てっちゃんの「きときと日記」

毎日が楽しい日曜日!

ブルーベリー泥棒の犯人

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家の裏手に置いてあるブルーベリーがどうもおかしい。

もっと実が生るはずなのに、思ったほどにない。

「どうもドロボーに盗られているみたい…」

妻がそう言う。

朝早く散歩する人が結構多いから、どっかの禿げた「おやじ」だろうと思っていたのだが…。

きのう、コーヒーを片手にして裏手の川を眺めていた。

カモが川の流れに沿って気持ちよく下ってくる姿を、微笑ましく見ていた時だ。

スケボーに乗った小学生が一人、私が眺めている窓のすぐそばで止まった。

きっと、その子も「カモ」を見ているものと思っていたのに、なんと右、左を確かめるようにして「ブルーベリー」の鉢に近づいて、実を採って食べ始めたのだった。

驚きのあまり声も出ず、思わず窓ガラスを叩いたのだが、まだこっちに気が付かない。

ガラスが、外からはこっちが見えにくくなっているので、その子が私に気が付くにはブルーベリーが5ヶくらいは採られてしまったことだろう。

やっと私に気が付いたらしく、さっと姿が消えてしまった。

外に出てみたが、スケボーで逃げたのでもう逃げ足の早いこと。

畑から帰ってきた妻に、そのことを言うと、

「あんた、子供にあんまり強いこと言って叱ったら、あとで仕返しするかもしれんから気付けられ!」と言う。

なるほど、昔と違って今の子は叱られることに慣れていないから逆ギレするかもしれないなぁ。

そう言うことで、そんな罪深いことをさせてはいけないと問題の鉢は庭に入れたのだった。

さて、今日の話だ。

私がPCに向かっていると妻が「早く、早く!」と手招きする。

窓から外を見ると、また小学生が他のブルーベリーの鉢のそばに立っている。

「あぁ、きのうの子と違うわ」

そう言う間もなく、妻は勝手口からもう素早く外に飛び出していた。

「あんた、名前は?」

「◯◎△□◇▽☆!今度したら学校にいうがよ!」

もう、ほっぺでも、ちみりそうな、たたきそうな勢いだった。

小学生は完全に縮まっていた。

聞けば、いつもみんなと摘んで食べていたとのこと。

きょうは、その鉢がないのでキョロキョロしていたのだった。

「その子は、きのうの子ではないし、おとなしそうな子やから、それくらいにしておかれ」

人に、あんまり強く怒ったらアカンと言っていたくせに…。

妻は以前、やっぱり悪さした子の襟首を掴んで叱ったことがある。

「二度とさせない為には恐怖心を与えなくっちゃ!」

これで当分の間は我が家の周りは気を張って歩くことだろう…。

しかし、やっぱり仕返しがあるんでは、と気の弱い私は心配になってくるのだった。