きのう、ウオーキングが終わったあと「永安寺」の「山野草展」を見に行った。
私は「山野草」には興味がなく、この寺の柱に興味があった。
明治10年3月に、この寺で「戸出騒動」という大きな農民騒動があって、乱入した小作人達が鍬、鳶口などで柱に傷を付けたり、屏風や寺の道具などを投げつけて暴れたようだ。
ことの発端は地租の改定についてのようだが、その説明を役人が地元の代表に説明している最中だったらしい。
もっとも本来は福野で行われる予定だったが小作人達の不穏な動きを警戒して急遽、戸出に移したのだが、そこに南砺方面から集まってきた小作人達が暴れ込んだようだ。
地元の者だったら大事な寺に傷を付けるわけがないと思うが…。
とにかく軍隊が出動するほどの騒ぎだったとのことで、何やら戸出と言うところは「火葬場」の件でも似たような騒ぎがあったような…。
とにかく傷跡が、あまりにもたくさんあって、ほんとう?って思ってしまう。
山門が壊されるのを恐れて門番の某とかが開けたようだが何千人もの小作人が集まったらしい。
もっとも門を開けなくても入って来ただろうが、その某とか言われる人は、さぞかし後で周りから責められたのではと察し、気の毒に思う。