東海老坂の物部神社
先日、ある人に「鳥居の赤いのは平氏の関係の神社だ」と偉そうに言ってしまった。
ある書物に書いてあったことを、鵜呑みしてのことだった。
しかし気になって調べなおしてみると、そうではなかった。
木材の腐食を防ぐための朱色に水銀が含まれているとか。
そもそも朱色とは仏教から来た色で、もともとの神社は白木だった。
仏教が伝わって神仏習合の時代の神社は朱色の鳥居。
幕末にかけて神仏分離の思想が高まり明治維新以後は過度な廃仏毀釈運動となり、それ以後の神社では朱色ではなくコンクリート、白色となっているとのことだった。
なるほど「ガッテン!」。
しかし、この物部神社の鳥居が赤いのは気になる。
なぜなら物部氏って仏教を取り入れようとした蘇我氏と争って負けた廃仏主義者のはず。
その物部氏を奉る神社なら仏教の影響のない白木の鳥居でなくてはいけないのでは、と思うのは私の考えすぎだろうか。
とにかく、この蘇我氏の影響の強い当地での物部氏の神社は珍しいものだ。