今日は小学校の卒業式が行われたようだ。
私の卒業式も3月18日だったと思う。
あれからもう何十年。
忘れたことも多いけど、しっかり覚えていることもある。
卒業式の記念品にはアルミの弁当箱が当たった。
「裸の大将」が持っていそうな大きな四角の弁当箱だった。
この弁当箱で中学を過ごした。
謝恩会があって父兄に感謝の寸劇をした。
「桃太郎」だったと思う。
私と定塚君とが相撲を取った。
身体の大きな定塚君が「熊」だった。
いや、待てよ。
「熊」が出てくるとなると「桃太郎」ではなく「金太郎」だったのかなぁ。
今では「金太郎」なんてどんなストーリーだったのか、さっぱり思い出せない。
定塚君が「熊」だったと言うことは私が「金太郎」だったということか。
二人で相撲を取りながら、いろいろ駆け引きして「そろそろ勝負しようか」と耳元でつぶやいて、それから思いっきり定塚君が転げるのだった。
体育館に親も集まっての食事をしながらの「謝恩会」だった。
今でも、その時の母の笑顔が忘れられない。
よく笑う、ほがらかな人だった。