早速、朝の散歩を兼ねて町の郵便局に行ってきた。
何しろ現役時代は給料日なんかはATMを使っていたが最近は、こんなの使ったことがないから正直、面食らう。
指図通りにやれば問題が無いはず…、順調に画面は進んで支払いの段階に入った。
金額が¥500だったのでパカッと開いたお札の投入口に、うっかりと入れてしまったから大変。
奥に見える硬貨を取ろうとするのだが、なかなか取れない。
非情な機械の女の人の声は、そんなことも知らず再三、現金を入れるように催促をする。
やっと500円硬貨をつかんだと思った瞬間、指から滑り落ち奥のほうに消えてしまった。
もう、あきらめようかとも思ったのだが、そこはしつこい性格の私。
そばにあった連絡用の電話で、事の顛末を係りの女の人に叫ぶ。
そういえば、こんな電話機を持ったこと以前にもあった記憶が蘇る。
そう、あれは確かH銀行のATMだった。
前の人が出て行ったのだが何と、現金がそのまま取らずに残っていたのだった。
このときは営業中だったので、すぐに裏から人が出てきた。
「よくあるんですよね、こんなこと。一体何しに来られたのかしら…。」
笑えないような、大笑いしたいようなシーンだった。
今回はどこかの指令センターに繋いだようで型通りのアナウンス。
払い戻し口が、どこかにあるはずだから、そこを確認してくれと言う。
あった!500円硬貨が。
たぶん、あわてふためいているキョロキョロしている私の哀れな姿は、丸見えなんだろうな…。
クスッと笑う女の子の声が聞こえたほうが楽しいのだが最後まで「この爺めが」と言っているような冷めた声だった。
さて、また最初から機械の操作をやり始めて何とか今度はセーフ。
幸いに後ろに人がいなかったから何とかなったのだが、何人も列をなしていたら。たぶ500円硬貨はあきらめていたかもしれない。
と言うことで何とかペイジーなるものを無事体験した。
出かけるときは降っていなかったのに、帰るときはポチポチ雨が落ちてきて、あわてて家に帰る。
二日続きで町に歩いて出たので何やら足が痛くなった。
運動不足だな…。