エディット・ピアフのシャンソンを聴きながら今日も一日が終わろうとしている。
世間では天皇誕生日とかで祝日だったようだが、毎日が日曜日の私には、もはやそんなことは関係ない。
いつもの通りの、たわいのない一日だった。
妻は、せっせと何やら片付けをしている。
車庫に棚を付けてくれと言うのでインパクトドライバーを持ち出して取り組むのだが、何度もネジを落としたりしてスムーズにいかない。
男の仕事として見せ場だったのに逆に「たかが棚、ひとつに何しとんがけ!」とけなされてしまう。
上を向いての作業だったので、うまくいかなかったのだが弁解にはならないだろう。
何をやっても半端な自分に嫌気がさしてくる…。
午後からは家を抜け出して砺波のチューリップ会館に行く。
この吹奏楽部は工業高校だけあって、珍しくほとんど男子生徒で占められている。
一部、二部と終わり、三部がお待ちかねの「ステージ・ドリル演奏」。
例年はパレード用の制服を着たドリル演奏だったのに、今年は身軽な軽装だった。
だんだんと現代っこらしく自由奔放なスタイルに変身していくのだろう。
少し物足りない気分でもあったが演奏は素晴らしかった。
どうして今の子は、こんなに恰好いいのだろう…。
誰一人、つまずくことなく、そつなく、こんな難しいドリル演奏を軽々とやっていることに、ほんとうに関心するのだった。
幕が下りる頃には目から涙が、たれていた。
ありがとう!とっても感動したよ。