小原小助さんみたいな毎日だ。
朝は、のんびりと日が昇ってから起きて、まずは「朝風呂」。
新しい家は寒くもなく快適だが、何と言っても「お風呂」が最高。
前日に沸かした湯が、そんなに冷めていないので、ちょいと追い炊きすれば文句なし。
まるで温泉宿にいるみたいだ。
以前は7時前には家を出て、会社には7時20分頃には入っていた。
わずか三年あまりで、この身の回りの変化は予想もしていなかった
怪我をしていなかったら、たぶん今も働いていたことだろう。
きょうも8時半ころにはペンキ屋さんがやってきた。
きのう塗った、さび止めの下地はまだ朝露に濡れているだろうとコーヒーを勧める。
胸幅の広い、体格のいい、まだ若い人だ。
言葉遣いもよく、礼儀正しく、とっても感じがいい。
解体屋さんと同じグループの人なのだが、義弟も関係している為か実に、いい職人さんばっかり来てもらった。
天気が、いいので仕事もはかどり午後には板金部分を除いて、一応終了。
後日、板金作業が終わり次第、最終仕上げをするということだった。
どこかの大手の会社は見積もりさえも、なかな出さず、こんなちっぽけな仕事にはやる気がないようだったが、義弟が紹介してくれた会社は、びっくりするくらいに早く仕事にかかってくれた。
これから雪が降って、仕事ができない季節となるので職人さんたちは少しでも仕事をして蓄え、長い冬に備えようと必死なのだろう。
また「アリとキリギリス」の話が浮かんできそうだ。
一生懸命に作業する職人さんを窓越しにコーヒーを飲みながら「自分は、何もせずにこんな楽していて、いいのだろうか…」と考え込んでしまう。
妻は畑に行き、何やら忙しそうだ。
何かしなきゃ…。
そう思い、借家の家に行き、片付けようとするのだが、もう残っているのはゴミみたいなものばかりで、見ていてもウンザリ。
あすは不燃物のゴミの日だから、いらないものはみんな捨てなきゃ…。
捨てやすいものはいいのだが、何やらどう捨てていいのかわからない物があって困る。
建築中にあった大きなゴミ箱だったら、なにも考えずに捨てられてよかったのだが、あんなの無いかなぁ…。