先日、八尾の風の盆に出かけるとき、何故かこのビデオカメラを持っていくことに躊躇した。
どこかで忘れることを懸念したのだった。
予感というものは当たるものだ。
鮎を買って缶ビールを呑み、横に座った日光から来たという「おばちゃま」たちと楽しく談話したあとのことだった。
「じゃぁ、楽しんでいってね!」と別れを告げベンチを立ち上がった瞬間、何やら鈍い音。
しっかりズボンのバンドに括り付けてあったはずのビデオカメラがコンクリートの地べたに転がっていた。
幸いレンズには支障がなかったがレンズ付近が傷ついておりレンズカバーがスムーズに開かなくなってしまった。
やっぱりね…。
家でも晩酌してきて、またビールを呑んで、愛嬌のある「おばちゃま」を相手にデレンとしてしまって、だらしないったらありゃしない。
何とか自分で修理する。
開閉するスイッチが破損してしまっていたので開けたままの状態で通すことにした。
実を言うとほんとうは落としたことにも気が付かず、おばちゃまに「何か落ちましたよ」と言われて気が付いたのだった。
さもなければ帰ってきてから、やっとカメラの無いことに気が付いたことだろう…。
嫌だ嫌だ!酔っ払いの年寄りは…。