毎週水曜日の午後は地域の体育施設の浴場に行く。
ここでいつも出会う人が、どこかで出会ったような気がして思い切って尋ねてみたら、なんと中学、高校と同じ学校に通っていた同窓生だった。
あっちも、どこかで見た顔だなぁと思っていたとのこと。
我々の時代は子供が多く、中学も高校も10クラスくらいあった。
だから全く、縁のなかった人も出てくるのだった。
きょうは、その人が上がって行くときに入れ替わりに入ってきた人がいた。
すると、かのS君が大きな声で脱衣場から「おーい、その人も同窓生やぞぉ!」と言う。
その人は照れくさそうに頭を下げたが、どうも見覚えが薄い。
そう言えば、こんな人いたっけなぁ…。
あちらも、こっちのことは見覚えがないみたいだった。
聞けば8ホームにいたとのこと。
通っていた商業高校では8ホームと言うのは進学コース。
我々、頭の弱い商業コースとは全く縁のないような人たちのクラスだった。
共通した知り合いはいないかと、あれこれ名前を出してみるがピンと来ない。
ある団体のトップが同級生だと言う話になったのだが、その人の名前が出て来ない。
またまた脱衣所にいるS君に「あれ、誰やったかなぁ?」と尋ねるが、やっぱり痴呆症になっているのか、どうしても名前が出てこない。
なんであろうと、来年は古希を迎えようとしているのに現役でトップにいるとは、なんとうらやましい限り…との話になったのだった。
これからも、この同窓生と裸でお風呂談義となる機会があると思うが、ひょっとしたらまだまだ同窓生が増えるのかもしれない…。