いつのまにやら15日の成人式が、こんな日になって…。
思えばもう47年前にもなるのだなぁ…。
ちょっと前のことのように思えるのだが、やっぱり時の流れには逆らえず細かいことは想い出せない。
一月十五日、近所の同級生と会場の市民会館に行った。
今も付き合いのある「ヒロシ」がネクタイをうまく結べなくってもたついたような…。
式は荒れることもなく、とどこおりなく終わって末広町の喫茶店に入ったのだが、出るころには大変なことになっていた。
夕方から市民会館で「山本リンダショー」があるので時間をつぶしていたのだが、あっという間に大雪になってしまったのだった。
古城公園に行く道も細い一本道となって、やっとの思いで体育館に。
こんな田舎に東京から有名人が来るということで会場は人であふれていた。
「山本リンダショー」
唄は「困っちゃうな」だったと思う。
当時はダンスショーが流行っていたころで唄が終わったらダンスだった。
目当ての女の子もいないくせに何故かはしゃいでいたのだった。
ダンスショーが終わったあとはどこへ行ったのだろうか?
家には帰らずどこかブラブラして最後は映画のナイトショー(成人映画)を見て、朝方に家に帰った。
母が心配していて寝ていなかったようだった。
こうやって何とか想い出したことを記しているが、ちょっと前まではもっと覚えていたはずだ。
だんだんと歳をとり、想い出が薄れていき、勘違いもあり、ほんとうのことがわからなくなっていく。
この頃の日記を探したのだが何故か見当たらない。
あまりにも青春で書いていなかったのか…。
日記があればもっとはっきりしたことが想いだせるのだが…。
妻は「過去を振り返るな」と言ってアルバムさえ捨ててしまう。
山となっている日記もいつか捨てなければならない、いや、捨てられる時が来るだろう。