きょうの晩酌は、鍋にお湯を沸かしてその中にワンカップを入れて燗をした。
どうもレンジが危ないというニュースをネットで見たので、毎日の晩酌のことだからと見直したのだった。
妻は笑って言う。
「そんなもんより、あんたのパソコンのほうが、よっぽど危ないわ!」
だいいち、もう先も長くはないのに今更なにを…とまで言う。
でも鍋で燗した酒は、いつもよりおいしかった。
子供の頃、父の酒をやかんで燗していたのを思い出した。
とっくりの先に小指を入れて、ちょっぴりなめた。
「なんだ、まずい!」
よっぽどおいしいものかと思ったのに、その変な味に、なんで大人は「おいしい」と感じるのだろうと不思議でならなかったものだ。
今では、その味の意味が、よく理解できるようになった。
ところでネットで再度、調べてみると「レンジは危ない」は全くのデマだと書かれているのを読み、一安心。
なんでもネットの時代。
そこに書かれてあるものを、つい信じてしまう。
気を付けなくてはならない。