きのう東京に雪が降った。
「どうだい、そっちの雪は?」
そう聞くと、なんと25日が結婚記念日なので二人で休みをもらい、のんびりしているとのこと。
そうか、もう一年が経ったのか。
この家も一年経ったということだ。
新築、引っ越し、結婚式…、てんやわんやの毎日だった。
結婚式はとっても華やかだった。
最後に新郎の親として挨拶をしなければならないのが苦痛だった。
上がり症で、口の下手な私は胸元に模範的な挨拶の原稿を用意していたのだが、いざとなったら、それを出すのももどかしい。
「もう、こうなったらどうにでもなれ!」
と日頃の軽い口任せで、やり出すと横の息子から「蹴り」が入った。
上手にはしゃべれなかったが、気持ちは十分に列席者の方々に通じたと思っている。
あとから「お父さん、良かったですよ!」と言われ、ホッとしたのだった。
今度は末の次女の結婚式があるのだが、これは「挨拶」はしなくってもいいから、酒を思いっきり呑んでやろう…。