友人の「ばあちゃん」が亡くなり、葬儀に行く。
三ヶ月前に危篤状態になったのだが何故か延命処置で生き返ってしまった。
そんな処置は望んでいなかったはずなのだが、あとで書類をよく見ると生き延びる点滴を要望していたことになっていたとか…。
今度の変化には「ばあちゃん」自身が「死にたい…」と言ったそうな。
近所のお医者さんに診てもらい「三日の命」と言われた。
そしてほんとうに三日で亡くなった…。
葬儀が始まる前、スクリーンが下りてきて、生前の「ばあちゃん」の生き生きした姿が映し出された。
思わず、涙がこぼれる。
まさに「走馬燈」のように「ばあちゃん」の元気だった頃の姿が流れていく。
式場に入って一時間ほどで葬儀は終わった。
長い人生を生きていきたわりには最後の儀式は短いものだ。