何とかY社長の同窓会のDVDを30分にまとめて仕上げた。
困ったのは偉い人の「挨拶」だった。
最初の「乾杯」の挨拶が特に長かった。
「コップを下ろしてください」と言って、しゃべり始めた時から、いやな予感はあったのだが、なんと7分もかかったのだった。
会場からは、とうとう「酒がぬるくなる!」「長い!」とクレームまで飛び交った。
従って、DVDには会話の分は大幅にカットした。
最後の締めは、近頃では珍しい「三本締め」だった。
ここ最近は、やたらと「一本締め」とか言って「パン」と一回だけ手を打つのがはやっているが…。
友人の「かっちゃん」によると、その「一本締め」は間違いだと言う。
「一本締め」とは本来は拍手を三回ずつを三回してプラス一回なのだそうだ。
(三回の九に対して、一回を足して「丸」になり、すべてがまるく納まるとの解釈)
一回だけしか打たないのは「一丁締め」と言うのだが、どうもみんな勘違いしているようだ。
本来は「三本締め」が正式のものだった。
若い頃は、手が熱くなるほどに力いっぱい叩いた覚えがある。
簡素化で「一本締め」になり、それがもっと簡素な「一丁締め」が主流になってしまった。
私が宴会を担当するときは絶対に「三本締め」をしようと思う。
一回しか手を打たないのは、淋しすぎる…。