きのう埴生大池の「お万さんの慰霊碑」の前にいた人。
古戦場付近で休憩していたら横をママチャリで勢いよく走って行った。
それっ!と追いかけて、ここで捕捉(?)
「おいくつですか?元気ですね!」と聞くと、なんと
「63歳です」
信じられなかった。私よりも3歳も若いなんて。
頭もはげて、なんと言っても前歯が抜けてしまっていた。
どう見ても70歳はいっていると思ったのに。
小矢部の町が曳き山祭りだとのことで町を案内すると言うので、その人に付いていくことになった。
ママチャリだが、やっぱり私よりも3歳も若いから、早い、早い。
若宮古墳~駅~そして町の中へと入り、何やらお寺も案内してもらった。
「奥さんは?」
「その話しをすると長くなるから…」
どうやら別れてしまっているようだ。
どこかで自分もよそのおばちゃまに「あんた家に帰ったら、奥さんおるがけ?」と聞かれたことを思いだす。
こんな自転車を乗り回している初老男は、やっぱり怪しげな存在だ。
日頃、人と話すこともないのか、盛んに話しをしてくれるのだが言っていることがよくわからない。
理屈っぽいのか、精神的に少しおかしいのか…。
怪しくなってきたので、ほどほどで別れる。
曳き山が出そろうには時間があったので、せっかく来た石動の町だから名物の駅のうどんを食べて帰る。
中にいた、おばちゃん「お腹がすいて倒れそう!」と言って、私の横にきて、お昼の「うどん」を食べた。
「来月は獅子舞がある」と言うから「石動の町は、金持ちやね!」と冷やかす。
何しろ曳き山も11本もあるようだ。
高岡よりも4本も多い。
加賀に帰るにも江戸に行くにも、ここ石動の町に泊まったと言うから、やっぱり栄えて金持ちが多いのだろう、と思った。