このところずっと腰が痛かったが、きょうの朝は久しぶりに快調。
先日、娘の道具を運んでいたときに激しく腰を痛めてしまった。
何しろ、鏡台・電子ピアノ・本箱…、重い物ばっかりで、それも二階から二階への運搬だった。
久しぶりに快調なので自転車に乗って、どこかに行きたいくらいだったが、きょうも妻の指示に従って行動する。
きょうは借家の庭にある鉢物の運搬作業だった。
庭にある鉢を持ち上げようとしたら、なんともう根っこが地面に根付いてしまっていて離れようとしない。
まるで、ここから去りたくない、と言っているかのようだった。
たった半年だったが、実にこの家に花ともども私たちも馴染んでしまった。
ひょとしたら前の家よりも、この家のほうに愛着を感じているかもしれない。
Mさんの、じいちゃん、ばあちゃんが住んでいた家。
よく子供たちも遊びに行ったりして、正月には「お年玉」をもらったこともあったけ。
まさか、この家に住むことになるとは夢にも思ってもみなかった。
人の縁、運命とは不思議なもので、ほんとうにわからないものだ。
おおかたの物を搬出しいてしまった家は、今ひっそりとして淋しい。
じいちゃん、ばあちゃんが去り、今度は私たちも去って、この家の運命はどうなるのだろう。
家は人がいてこそ家と言えるのだが、誰もいなくなった家はどうなるのだろう。
ちょっと一服したときに、つい感傷的になってしまった。
さぁ、もうちょっと、と重い鉢を持った瞬間、また腰を痛めてしまった。
若いときから痛めている腰、騙しながら使ってきたが、どうも踏ん張りが効かなくなってしまった。
最後のレンガなど運んだ時、台車がガクッと傾き路上で停まってしまった。
よく見ると、車がはずれてしまっていた。それも完全にボードそのものが欠けてしまっていた。
なんて偉い台車なんだろう。
廃棄になるところだったTVのボードだったが、よく働いてくれた。
前の引っ越しの時も使った。
まさに、最後の自分の役目も終わったと感じたかのように足を折って崩れてしまった。
ありがとう!感謝!
ほんとうに、この頃はすべての物に感謝の毎日だ。