前夜のホテルの中の式場
結婚式の前夜、息子夫婦とどこかで夕食となったのだが、珍しく妻が「焼肉屋」に行きたいと言った。
別に焼き肉が食べたいわけでもなく、一度入ってみたい思っただけとのこと。
式の前の晩だから、どうだろうかとも思ったのだが入ろうとしていた「割烹店」をやめて、そこに入ることになった。
どちらかと言うと油っぽいのは苦手で、あまり焼き鳥屋と同様、入ったことが少ない。
妻は初めてということで興味があったようだった。
予約なしでは、なかなか入れないという人気の店らしく、しばらく待ったあと中に入れた。
とにかく若い人で賑わっている。騒々しい。
注文はすべて息子に任せて、まずは生ビール。
電車の中でも呑みたいのを我慢していたから、正直、呑みたくってならなかったの生き返った気持ちだった。
新幹線の車内で缶ビールを呑もうと車内販売が来た時、にこっとしたのだが、妻にペッシンとやられコーヒーにされてしまった。
肉と合って、特においしくスーッと喉に吸い込まれて、あっという間に一杯空にしてしまい、もう一杯。
息子何やら、たくさん注文して、そんなに食べれるのかと心配だったが無用だった。
あっという間に平らげて、追加注文。
煙も上がらず、匂いもそんなにひどくもなく、とってもおいしく食べれたのだった。
今度、息子夫婦が、こっちに来たら「寿司屋」もいいが、「焼肉屋」もいいかなぁと思ったのだった。
店を出て、二人だけで電車で舞浜のホテルに帰ったのだが、酔っていたのもあるのだが自動切符機が何故か作動せず切符が買えない…。
妻が傍にいた人に助けを求めて何とか買えたのだが、どうも私の指先がおかしいようで
、またまたタッチパネルが作動しないのだった。
私は人間じゃないのかもしれない…。